2008年3月27日木曜日

高専、グリッド、クラウドコンピューティング

『MSと高専機構、全国の高専のPCを利用したグリッドコンピューティングプロジェクトを開始』

知っている人も知らない人もいると思うけど
僕は高専の出身者である

大分工業高等専門学校に5年間在籍し、卒業研究では
XML WebサービスとRDBの連携システムについて研究した

同じ研究室に所属していた仲間は、複数台のコンピュータを
接続して負荷分散するクラスターサーバの性能評価検証を
行っていて、研究室の教授の専門もそちら

そんな経験を持つ僕にとって
このニュースは非常に興味深い

高専

グリッドコンピューティング

マイクロソフト


強烈すぎるこの3つのキーワードを見て、響かないわけがない

マイクロソフトがどういう目論見でこのプロジェクトに
参加しているか現時点では判断しかねるけど、
僕たちが数年前に研究していたことに対して、
世界的な大企業が手を出してきたことは素直に嬉しい

現在でも、米IBMをはじめ、システムソリューションを
生業とする企業はグリッドの研究開発を行っているが、
それは
科学技術計算などをスーパーコンピュータに代わって

行わせるためである

デファクトスタンダードのOSとオフィスソフトウェアを提供する
マイクロソフトが、グリッドを運用できるノウハウを持ったら
アプリケーションのウェブ化はますます進展するということは
想像に難くない

スーパーコンピュータの代替
ではなく
膨大なアクセスを処理するウェブシステムを
運用する高性能メインフレーム

としてのグリッドコンピューティングが数年後に実現するのかも

そうなると、
僕がリスペクトするGoogleの最大の競合になるわけだけど
それはそれで、お互いがどういう戦略をとるか興味がある

Googleが提唱する“クラウド・コンピューティング”の世界
その一歩が
「高専で始まったグリッドコンピューティング」
だったら、すごい嬉しいなー