2008年7月5日土曜日

多角化企業

知人に将来の夢とかビジョンとか聞かれると
職業とか業界とかにはあまり触れず
僕はよく

最強のゼネラリスト とか
No.2のNo.1 とか
“0から1を創る”人ではなく、“1を10に伸ばす”人 とか
リーダではなくマネージャ とか
安定感のある参謀 とか

そういう返答をよくする

これはこれで本当だし、嘘をついているつもりはないけど
先日、ふと「本当にそうなのか?」と思うようになった
ただのトラウマなのではないか、と。

僕が小学生のころ、同じ学年に成績のいいコがいた
小学校で勉強することなんて簡単だし、僕だってテストの結果はいつもよかったけど、そのコにだけは何か劣等感のようなものを感じていた。

そのコは私立中学に進学したため、中学は別々になったのだけど
中学にはまた別にめちゃくちゃ成績のいいコがいて、
このコにはかなわないなー、と思い知らされた。

かたや地元の進学校、かたや工業系の高等専門学校に進学し、道を違えたものの、高専でも「サイエンスの世界ではこいつにはかなわない」と実感するような人に出会ってしまった

小学校から高専低学年までは、ゴールキーパーとしてサッカー部に所属していたが、1人しかピッチにたてないポジションであるだけに競争も熾烈で、中高ではついにレギュラーを獲得することはなかった。
足業がまったくダメだったわけでもないので、中学時代はフィールドプレーヤーとして試合に出たが、それでも一番うまかったわけでもないので、いわゆる“司令塔”としてプレイすることはなかった。

私立中学に進学しなかったのは(家庭の事情もあるが)
「あいつと戦うの大変だろうな。」
と思ったからだし

進学高校でなく、高専を選んだのも、
「あんなコと一緒に大学受験受けるのか、勝てないな。大学には行かず就職しよう。」
と思ったからだし、

大学に編入学して、システム創成学科を選んだのも
「サイエンスの世界にはあんな奴がごろごろいるのか。じゃあ、自分は研究者でなく、もっとプラクティカルな世界でがんばろう。」
と思ったからである。

リンクアンドモチベーションの小笹社長が提唱する自分株式会社(アイカンパニー)という考え方に基づくと、
あらゆる市場に参入し、競合と真っ向から戦わず、差別化を図りながら市場を転々とした結果できた超多角化企業
なのかな、という印象を受ける。

こういうところに価値観の根源ってあるんだよね。
自分の過去と価値観の形成を結びつけるのって案外おもしろい。

追記:
タイトルにつられた方、ごめんなさいww

0 件のコメント: